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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

双孔堂の殺人 -周木律

 

双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社ノベルス)

双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社ノベルス)

 

 メフィスト賞受賞シリーズ第二弾!


容疑者は名探偵!? 鍵形の館で同時発生した二つの密室殺人事件!

Y湖畔に伝説の建築家が建てた、鍵形の館――「双孔堂(ダブル・トーラス)」。
館に放浪の数学者・十和田只人(とわだ・ただひと)を訪ねた、警察庁キャリアの
宮司司(ぐうじ・つかさ)は、同時発生した二つの密室殺人事件に遭遇する。
事件の犯人として逮捕されたのは……
証明不可能な二つ孔の難問、館の主の正体、
そして天才数学者たちの秘められた物語を解く鍵は!?
メフィスト賞『眼球堂の殺人』を超えた、シリーズ第二弾!

 今さらながらに気づいたが、このシリーズの主人公である十和田は意外と癖のない性格をしている。理屈っぽいし、the bookがどうたらと子供っぽいが言い換えるとそれぐらいで最近の本格系新人の書く探偵達の中では結構まともな気がしている。

 

 今回はダブルトーラスと有るが、もう少し冒頭でトーラスの説明と双孔堂がなぜダブルトーラスなのかを説明して欲しかった。それがあってこその今回の館トリックだと思う。この構成ではトーラスを聞きかじったことのある人は皆感づいてしまう。

 

 前回よりもこなれた雰囲気がするし、テンポある展開で読者を飽きさせ無いところは非常に上手い。是非今後も書き続けていただきたい。