最後から二番目の真実

主にミステリの感想

ロートケプシェン、こっちにおいで -相沢沙呼

 

ロートケプシェン、こっちにおいで

ロートケプシェン、こっちにおいで

 

 

酉乃と心が通じ合ったはずのクリスマスのあの日、しかし彼女の連絡先を聞き忘れたまま冬休みに突入してしまった。あの出来事は夢だったのではないかと、悶々と過ごす僕に、織田さんからカラオケの誘いが。カラオケの後の食事の際に、急に泣きながら飛び出していってしまった織田さんにいったい何が? 僕は酉乃に力を借りるべく『サンドリヨン』へと向かう……。バレンタインでの事件をはじめ、学園内外で巻き起こる謎をたおやかに解く、マジシャン・酉乃初の事件簿。

午前零時のサンドリヨン」から続くシリーズ2作目。今回も酉乃が探偵役で、須川が語り手、という構図は変わらず。 あいだには虐められている、と思われる女の子の語りが入り、これと各短編のつながりを最後に明かす、というのはなかなか手慣れたものを思わせる。

 

2作目と言うことで大まかな構造は変わらず、やや変化球で攻めてきた、といった感じか。ちょっとした手品を通した友情や進みそうで進まない須川&酉乃はまぁそういう楽しみ。

 

ミステリ的にはおおむね「見えてきた」状態で3作目をどう書くか。楽しみです。