最後から二番目の真実

主にミステリの感想

論理爆弾 -有栖川有栖

 

論理爆弾

論理爆弾

 

 大東亜戦争後、日本は南北に分割され、北海道は独立。国内には北のスパイが暗躍している。
そして平世22年──すべての探偵行為が禁止された日本。17歳の少女、空閑純(そらしず・じゅん)は探偵を目指していた。
彼女の両親ともに有名な探偵だが、母の朱鷺子は数年前に事件を追ううちに行方不明となり、父の誠も昨年、殺人事件に対する警察類似行為で逮捕され裁判を待つ身となっている。
失踪した母の足跡を追い、彼女が最後に立ち寄った地、九州の山奥にある深影村を訪れた純。ついに母の手掛かりを見つけたと思ったのも束の間、隣村で起こった北のテロにより、深影村に通じる唯一のトンネルは爆破され、逃げ場のない村の中で殺人事件が発生! 暗躍する特殊部隊、背後に蠢く陰謀、そして蔓延るコンピュータウイルス――論理爆弾(ロジックボム)! 
少女は探偵の業をその身に刻み、真実と対峙する!!

  あくまでミステリ作家 有栖川有栖が描く青春小説、といった感じのお話。行方不明の母を探して田舎町に来る、偶然山の反対側では特殊部隊 対 警察の戦いがあり、更に偶然トンネルが崩落し村が孤立する。偶然が積み重なりすぎているけどそれ以上無茶な事は起きず、孤立した村での殺人ものんびりとしたもので(理由があったわけだけど)謎解きもどこか気の抜けたもの。

 

 緊迫したサスペンスや特殊部隊の暗躍もあったわけだけども、どれもお話としては深い意味はない。純の成長物語を描く道具としての使われ方。

 

ミステリ的には至って普通。