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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

樽 -F・W・クロフツ 霧島義明訳

 

樽【新訳版】 (創元推理文庫)

樽【新訳版】 (創元推理文庫)

 

 パリ発ロンドン行き、彫像在中―荷揚げ中に破損した樽に疑惑を抱いた海運会社の社員がバーンリー警部を伴って船に戻ると、樽は忽然と消えていた。紆余曲折を経て回収された樽から出てきたのは女性の遺体。何らかの事実が判明するたび謎が深まり、ドーヴァー海峡を往き来した樽は英仏の警察官、弁護士、そして私立探偵を翻弄する。永遠の光輝を放つ奇蹟の探偵小説、新訳成る。

  名作をたまには読んでみようと手に取った作品。

 パリとロンドン、二つを行き来する樽にいつの間にか詰められた死体。謎を解くためにイギリス、フランスの刑事、探偵が歩き回り、何度も関係者を洗い出す。

 

 丁寧な作品だが、冗長な部分は少なく、少しづつ真相に近づく雰囲気は非常に面白い。手に汗を握る。一方でどうしても解けない樽の謎も、解けてしまえばあっけない。でもなぁやっぱり決定的に作者のミスが気になる。「解けない樽の謎」のポイントも結局の所作者のミス部分で解けないんだしねぇ。

 

 面白いけどどうしても気になる。