最後から二番目の真実

主にミステリの感想

フランス鍵の秘密 -フランク・グルーバー 仁賀克雄

 

フランス鍵の秘密 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

フランス鍵の秘密 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 

 宿泊費滞納でホテルの部屋をしめ出されたジョニー・フレッチャーとサム・クラッグ。フランス鍵でロックされた自室へ隣室の窓伝いに入ってみると、そこには喉を掻き切られた見知らぬ男の死体が…。しかも右手には、一万五千ドルの価値がある希少な一八二二年製の五ドル金貨が握られていた。一体この男は何者で、なぜここで殺されたのか?一枚の金貨があぶり出す人々の欲望の行方とは…。書籍セールスの凸凹コンビ、口八丁のジョニーと力持ちの相棒サムが初登場するユーモア・ミステリ。パルプ小説の巨匠グルーバーの人気シリーズ第一作。

意表を突く出だし、賢い主人公と力持ちの相棒、転がるように進むプロット。パーツパーツはありふれたモノだが、それを組み合わせる上手さは海外小説らしい。新味にこそ乏しいモノの、白飯のように飽きることはない良い作品である。