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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

泥棒はボガートを夢見る -ローレンス・ブロック 田口俊樹 訳

 

泥棒はボガートを夢見る―泥棒バーニイ・シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

泥棒はボガートを夢見る―泥棒バーニイ・シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 

 バーニイが経営する「バーネガット書店」でのある日。カウンターのバーニイが目をあげるとハンフリー・ボガートに関する本を差しだしている絶世の美女が立っていた。一目惚れしたバーニイとその美女イローナは、ボガートの話題で意気投合し、その夜から十五夜連続でボガート主演映画を上映する映画館に通うことになった。ポップコーンを分かちあいスクリーンに魅せられるふたり―でも、もちろんバーニイは泥棒稼業を忘れてやいません。キャンドルマスという変な名前の男に依頼されある高級アパートメントに書類鞄を盗みに忍びこみますが…。

 古き良きアメリカ映画のようなお話。そういう意味ではハンフリー・ボカートの映画のようなモノなのかもしれない。

 

映画を見るだけのバーニィにとっては清すぎる交際から、泥棒依頼を経てイローナの失踪、殺人事件…… 定番の展開に読者は安心してページをめくることが出来ます。

 

もし、ストーリーが欲しいならこの本は違う。これはハッキリと雰囲気と軽妙な会話を楽しむモノである。訳者の言葉選びのセンスを楽しむモノである。

 

定番の一冊