最後から二番目の真実

主にミステリの感想

さよなら神様 -麻耶雄嵩

 

さよなら神様

さよなら神様

 

 隣の小学校の先生が殺された。容疑者のひとりが担任の美旗先生と知った俺、桑町淳は、クラスメイトの鈴木太郎に真犯人は誰かと尋ねてみた。殺人犯の名前を小学生に聞くなんてと思うかもしれないが、鈴木の情報は絶対に正しい。鈴木は神様なのだから―(「少年探偵団と神様」)。衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させた神様探偵が帰ってきた。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに。

 「神様ゲーム」で大勢の大人とチョットの子供に衝撃を与えたわけだけども、今回も麻耶雄嵩氏らしく、ひねりと皮肉が効いたミステリに仕上がっている。

 

特に、神様の存在を前提にした犯行が行われる短編は、最高にツイストが効いている。登場人物を簡単に死なせる辺りはいつもの麻耶雄嵩氏と言うことで納得するにしても、最後の、最高に頭の悪い女子高生の一言で物語が終わるところはチョット面白い。

 

鈴木君が本物の神様だとしても、そうでないとしても、全てが推理通りだとしてもそうでないとしても、現状を受け入れて行こうという辺りが面白い。

 

素晴らしい良作。