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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

オルゴーリェンヌ -北山猛邦

 

 書物が駆逐される世界。旅を続ける英国人少年クリスは、検閲官に追われるユユと名乗る少女と出会う。追い詰められた二人を救おうと、突如現れた少年検閲官エノ。三人は、少女が追われる原因となった“小道具”をいち早く回収すべく、オルゴールを作り続ける海墟の洋館に向かったが…。そこで彼らを待っていたのはオルゴール職人たちを標的にした連続不可能殺人だった!先に到着していたもう一人の少年検閲官カルテの支配下に置かれた場所で、三人は犯人を突き止めるべく、トリックの解明に挑む。待望の“少年検閲官”シリーズ最新作。

 ポエムな雰囲気と豪腕な物理トリックが上手く合わさっている。相変わらず雰囲気先行で進む。沈みゆく島や冒頭の「オルゴーリェンヌ」の物語。もう一人の少年検閲官が出てきたことで、「少年検閲官」が本来どういうものでエノがどう変わっているのかがようやく分かった。

 

起きる事件や解決そのもはいつも通りの北山節なので、どうこう言うことはないが、落としどころとしてはいい感じではないかな。絵的にキテイル感が出ているのでそういう意味では良いかと。

 

何年かに一冊づつでかまわないので、丁寧に育てていって欲しいシリーズ