最後から二番目の真実

主にミステリの感想

柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 -高井忍

 

柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)

柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)

 

 廻国修行をさらに続ける男装の武芸者・毛利玄達だが、どういう腐れ縁か、行く先々で剣豪と名高い柳生十兵衛と出くわすことに。この度も、将軍家剣術指南役・小野次郎右衛門の墓参に連れ立つことになった二人。下総で、次郎右衛門が同門の善鬼と一刀流の継承を争った決闘の真相ほか、剣豪にまつわる三つの謎。剣の謎解きにかけては右に出る者がない、柳生十兵衛の鮮やかな名推理。

 前作「柳生十兵衛秘剣考」の続編。今回も古今東西の剣豪にまつわる謎を解いていく。正直、剣豪に詳しくない私だが、それでも問題なく話について行けるのは高井氏の技量のおかげだろう。

 

毛利玄達と十兵衛のつかず離れずな立ち位置や当時の風俗を感じさせる描写など、時代小説としても十分魅力的と言えるだろう。

 

安定の第2作。